<< December 2016 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
ショップへ戻る
ますみえりこ 横畠梨絵 二人展「草から生まれる仕事」最終日となりました

冬晴れの週末、ますみさんと横畠さんの二人展「草から生まれる仕事」、本日、12/10(土)が最終日となりました。苧(からむし)と箒蜀黍(ほうきもろこし)、どちらもその場の空気が清められるような、居住まいを正してくれるような存在感を強く感じて、おふたりと互いの場を訪ね、訪ねられ、あれこれ共にしてきた今回の展示。

 

苧と箒、いつもとはまた違う表情をした作品たちがうれしそうに並んでいます。今日はますみさん、横畠さん、おふたりとも終日在店してくださいます。制作の様子や作品誕生の秘話あれこれ、愉しいお話が聞けると思います。どうぞ暖かくしておでかけくださいませ。

 

 

展示の様子、おふたりの作品はこちらから。展示会の空気をお裾分けできましたらうれしいです。

 

*苧(からむし)から生まれるもの

其の壱 → 

其の弐 → ◆◆

*箒蜀黍(ほうきもろこし)から生まれるもの

其の壱 → 

其の弐 → ◆◆

 

 

苧(からむし)から生まれるもの・其の弐

苧(からむし)から生まれるもの、糸を績み、撚り、織上げ、作品をつくる際に生まれる小さな苧の布に、再び息を吹き込むようなますみさんの仕事のひとつ、からむしのネックレス。冬のからむし、大きな布を織り上げる最後に、自ら紡いだ羊毛を織り込んだ「あそび」。白から生成のグラデーションが美しい草の糸にはっとするような色彩を添えて。

 

※「あそび」は完売いたしました。

 

経糸にからむし、緯糸に羊毛、ツイードのような模様が浮かび上がり。

 

acc_04.jpg

 

「山繭」ネックレス、粗めに織った布、からむしの軽やかで透ける質感が良く出ている作品。

 

acc_03.JPG

※「山繭」追加納品いただきました!(12/6)

 

フーテンの寅さんが首から提げているのはお守り、肌身離さず着けるお守りのような「寅さん」ネックレス。藍染、柿渋染め、草木染めを施したからむしも。

 

acc_01.JPG

 

小さな布をパッチワークのように繋ぎ合わせて。着ける面によって表情が異なるのも愉しみのひとつ。女性のみならず男性にも人気です。

 

acc_02.JPG

 

「鎮魂(みたましずめ)」今回の展、製作に向かう時のますみさんの脳裏にはいつも昭和村でからむしを教わったおじいちゃん、おばあちゃんたちのことが浮かんでいたそう。「平らな心が平らな糸を作るんだよ。」平らな糸で平らな空気を届ける作品。

 

ネックレスとして、壁にかけてしつらいとして。お香を入れて提げておく、というお客さまも。素敵です。

 

acc_06.JPG

photo : daisuke bundo

箒蜀黍(ほうきもろこし)から生まれるもの・其の弐

箒蜀黍(ほうきもろこし)から生まれるもの、特別にお飾りを作っていただきました。「お正月飾りやお祝いのお飾りなんて・・・どうでしょう?」着想から2年、ひとつずつ段階を経ながらようやくようやく辿り着いた2016年の師走です。普段は(もちろん)箒を作る職人の横畠さんの特別な仕事、ほうきもろこしという素材の質感や美しさを感じていただけることと思います。

 

ずらり。幅70cmはあろうかと思われる大きなお飾り「鶴と宝亀」。ご結婚祝い、ご出産祝い、ご長寿のお祝い、開店、開業・・・人生の起点に。

 

okazari_01.JPG

 

鶴の首から羽かけて、箒を束ね、編み上げる技が使われていることがわかります。

 

okazari_02.JPG

 

鶴のお飾り、こちらは2サイズ、千両や松などを添えてお正月を迎えるご準備に。何度も試行錯誤をしながら製作、すっとした佇まいが美しい最終形。

 

okazari_03.jpg

 

昨年2015年末に一度お目見えしたお飾り(小)、ほうきもろこしの葉も用いたお飾り(大)。

 

okazari_04.jpg

 

思わず笑みがこぼれる楽しい仕事、ほうきもろこしの縁起物。

 

「馬(うま)くいく」受験、面接、プレゼン、ここ一番の勝負時、きっとうまくいく。

「酉(とり)こむ」来年は酉年、開運招福、商売繁盛、運をとりこむ願いを込めて。

 

okazari_05.JPG

 

首を高く上げた姿が美しい、お馬さんのお飾り。その場の空気が清められるような佇まいです。

 

okazari_06.JPG

苧(からむし)から生まれるもの・其の壱

苧(からむし)から生まれるもの、イラクサ科の多年草、古来よりその茎からとれる強く美しい光沢を持つ繊維は日本の風土に合った織物の材料として利用されてきました。

 

扉を開くと幅70、長さ170cm程の大きな苧布。からむしの学名には「nivea = 雪のように白い」という言葉があるのですが、この植物が持つその清らかな美しさにきっと魅了されたのでしょう。

 

karamushinuno_01.JPG

 

これまで以上に細い糸を績んだますみさん、透けるような繊細さを持ちながら、とても強い布。

 

 

閉じるのではなく開く、外の気配を感じられる布。ぜひ、触れてみてくださいね。溜息ものです。

 

karamushinuno_03.JPG

 

ますみさんに「ただの布」と名付けられた四角い布。フレンチなら「カレ(Carré)= 四角い」のような。大切なものを包んだり、かごの上にかけたり。窓辺にこの布がかかっていたら、どんなに美しい印影が愉しめることでしょう。

 

karamushinuno_04.JPG

 

冬のからむし、ということで羊毛や綿を織り込んだものも届きました。羊毛も綿もますみさんの手によるもの。

 

karamushinuno_06.JPG

 

絶妙なラインやステッチの入る感覚は彼女ならでは。ぜひお気に入りの一枚に出会えますように。

 

karamushinuno_05.JPG

photo : daisuke bundo

箒蜀黍(ほうきもろこし)から生まれるもの・其の壱

箒蜀黍(ほうきもろこし)から生まれるもの、イネ科の一年草、当たりが柔らかくしなやかな穂が畳に用いると艶が出ると重宝され、江戸時代より座敷箒の材料として利用されてきました。

 

中津箒のほうきもろこしは自社で無農薬栽培、柄から穂先までひとつながりのトモエ箒、成長の良い長い草のみを使用するため必然的に年間に作ることのできる数量が限られます。生成と黒、一色使いも素敵です。

 

houki_01.jpg

 

竹柄の手箒、こちらは80cmほど。一回り小さく、細めの小型で軽いものも届いています。

 

houki_02.jpg

 

小型で110cm前後の長柄箒、両手で掃くことができ軽く小回りが効きます。

 

houki_03.jpg

 

こちらは荒神箒、荒神さまはかまどを守り火を防ぐ神さまのこと。40cm程、お台所、卓上はもちろんのこと、お布団を干した後の埃払いにも使い勝手が良いですよ、と箒職人の横畠さん。穂先だけでなく草全体で拭うようにすると糸くずや髪の毛が採れやすいとか。

 

houki_04.jpg

 

ほうきもろこしをささっと束ねた感じが潔い、煤払い箒。高いところの埃や蜘蛛の巣を払ったり、木屑などをざっとまとめるのに重宝しそう。

 

houki_05.jpg

 

左右対称の山型小箒、大きいものは15cm、小さいものは10cmほど、大小の杉のちりとりと合わせて贈りものにも人気です。

 

houki_06.jpg