<< November 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
ショップへ戻る
<< 心地の良い音 | main | ALDINプチトルションとブランケット >>
誕生日の贈りもの

「誕生日の贈りものに、小さくて、威張ってなくて、普通の椅子を作ってほしいのです。」そんなワガママなお願いをしたのは昨年末のこと。

 

9歳を迎える娘、ぐんぐんと背も伸びて、そろそろ赤ちゃんの頃から使っている椅子が少し合わなくなっていました。いえ、正確に言うとその椅子は身長に合わせて大人まで使うことができるはずなのですが、いかんせん小さな我が家の中ではなんだか大きすぎる。台所仕事の途中で、椅子の脚に我が足の小指をぶつけることが多い。立つ、座る、を繰り返す中でお尻を包み込むように支えてくれる座面の感触や、足裏がぴったりと床につく寸法、背もたれの柔らかく優しい手触り。人も場も心地が良い、小さくて、威張っていない、普通の椅子。

 

願いを叶えてくれたのは無垢の木の家具や小物を手がけるkitoteの前田夫妻でした。

 

 

何度も何度も試作を重ね、座っては直し、直しては座り。繊細で微妙な身体の感覚を逃さぬように、その場ですぐに調整できるように、試作の椅子と工具を携えて!格好いい。人がものを生み出す過程を目の当たりにした娘にとっても、貴重な経験になっただろうと思います。大人になっても、記憶のどこかに残ってくれたらいいなぁ。

 

店にいらっしゃるお客様やお施主さんからよく伺うお話「大抵の椅子は座面が高くてすごく疲れる。脚をカットしたら不恰好になるし。何かいい椅子知りません?」そうなんです。名作椅子だけど、身体に合わないっていうことはままあるものです。室内で靴を履きませんし、元々体格も違いますし。いざ探してみるとよくわかりますが、日本家屋、日本人の身体や食事に合うダイニングチェアってなかなかないのですよね。格好良く、美しく、かつ身体に合う椅子があったらいいよねぇ、というところが出発点となった誕生日の贈りもの。

 

小さくて、控えめで、学童椅子のようにどこか懐かしい空気をまとった椅子。これから共にどんな風に育っていくか愉しみです。

 

[追記]

kitoteさんが、3月15(水)から伊勢丹新宿店にて開催される「『工房からの風』から」に出展されます。全国にある、約50の工房から、50人の作家さんたちの工芸・手仕事が集まるとのこと。

◎前期 3/15(水)〜21日(火)← kitoteさんはこちらの会期中!

◎後期 3/22(水)〜28日(火)

 

於:伊勢丹新宿店 本館5階 センターパーク/ザ・ステージ#5

10:30 - 20:00