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あひろ屋の手ぬぐい・其の参

梅雨入り直前、湿度が少しずつ上がっていることを感じます。今日も暑くなりそうですね。『あひろ屋の手ぬぐい』展、4日目を迎えました。

 

お運びいただくお客さまより「手ぬぐいのお洗濯ってどうするのが一番良いですか?」とご質問が。あひろ屋さんの手ぬぐいは全て「注染」という技法で染料で染めているため、お手入れの際に少しだけ気をつけていただきたいことがあります。


色や柄をなるべく長く楽しみたい場合には、強い光、お湯、力を入れた洗い方、よく落ちる洗剤、は不向きです。お洗濯は、増白剤などが入っていない洗剤でお水で手洗い、日陰干しがおすすめ。始めの頃は多少色落ちもございますので単独で洗っていただけると安心です。色が少しずつ落ちて、くったりする感じも好きという私のような方は洗濯機でも大丈夫(洗剤は石鹸系がおすすめ)です。

 

また、洗うと生地の端がほつれてきますが、その都度ハサミでカットしてみてください。次第にフリンジ状になり、1cmぐらいになると落ち着いてそれ以上ほつれにくくなって止まってくれます。おろしたてもいいですが、使っていくうちに少しずつ馴染んで色合いも穏やかに変化する様もいいです。何より、長年使った手ぬぐいの手触りはとても柔らかく、赤ちゃんは元より大人でもずっと触っていたい程です。

 

 

使い方の例を少し、野口さんが作ってくださった手ぬぐい暖簾、図案によって長さが多少異なるので下の端を合わせて三つ折り、2〜cm程お隣と重ね合わせるとかけた時に歪んだ隙間ができにくく綺麗です。手縫いでささっと縫い上げ、季節や気分が変わったら気軽に変えられるのも魅力的。

 

右から「斑雪(hadare)」「岩燕(iwa tsubame)」「枝垂柳(shidare yanagi)」

 

 

持ち寄りパーティーの差し入れやお祝いには四合瓶を包んで。お酒の銘柄に合わせて図案を選ぶのもまた愉し。嵩張る紙袋より、帰りも身軽です。酔っ払ってお酒を零したらささっと拭けるし、お食事の時にはナプキン代わりに膝に置いても。

 

「群雨(murasame)」

 

 

籠の目隠し布に、季節に合わせて、服の色合いに合わせて気軽に変えられます。家電や収納のホコリ除けとしても重宝します。

 

「蒲公英(tampopo)」

 

 

お台所で働く布、布巾やおしぼりに。グラス類の吹き上げにもいい具合ですよ。

 

「鉄瓶(tetsubin)」

 

 

台所、洗面所の手拭きとして。家族皆が使う手拭きにすれば泥や絵の具の汚れや、食べ物の染みがついたりするけれど、そんな日々の些事を一切合切この美しい布が受け止めてくれるのだから、もう思う存分擦り切れるまで手元で愛でるも良し。そうしてクタクタのボロボロになってもいい布なんです。ほぼほぼお役を終えたらカットしてウエスに。そしてまた新たな一枚をお選びいただけましたら嬉しく思います。

 

「宿木(yadorigi)」

 

 

あひろ屋の手ぬぐい・其の弐

あひろ屋の手ぬぐい』展、3日目の朝です。昨日は爽やかな風が吹く気持ちのいい陽気、多くの方にお運びいただきありがとうございます。通常は定休日の日曜日ですが、本日3日(日)も12時より開いております!

 

あひろ屋さんの手ぬぐいの染め方は全て「注染」と呼ばれる伝統的な技法で作られます。白生地を手ぬぐいの長さに折りたたみ、型紙を置き、その上から型付糊(防染糊)をヘラで引いていきます。ジャバラ状に生地を折りたたみながら、一枚一枚に型付していきます。染めたい部分のまわりに糊で土手を作ってから、その土手の内側に染料を注いで布を染めていきます。

 

ジョウロのような注ぎ器(ヤカン、と呼ばれるのだそう)で染液を丁寧に注いでいきます。染料を注ぐところからついた技法が「注染(ちゅうせん)、余分な染料は下から吸引、裏側からも同じように染色することで布の芯まで染まり裏も表もなく染まるのが特徴的です。

 

 

糊で土手を作り、一度に多色を染めたり、ぼかし染めにしたり・・・と注染には色々な染め方が。

 

 

あひろ屋さんらしいと感じるのはじわっとゆっくり広がっていくような色のグラデーション、紫から茶へ、黄色から緑、水色へ、朱から赤へ・・・この表現を実現するためにどの工程にも様々な工夫や職人さんの熟練の技が必要に。意匠の素晴らしさはもちろんのこと、この色への感性が彼女の真骨頂だな、と私は密かに思っています。

 

上から「胡桃(kurumi)」「浅蜊(asari)」「出目金(demekin)」、

 

 

地の色を染め、さらに別の色でモチーフを染め上げる「みつ豆(mitsumame)」「蒲公英(tampopo)」「凪(nagi)。生地は木綿100%、細番手の「特岡」という高級生地、細やかな柄の表現が可能です。細い糸で密に編まれているため、肌触りはなめらかで、丈夫、使い込むとくたくたに柔らかくなって何とも言えない手触りに。

 

 

野口さん自ら染めを施した色見本、カラーチップなどではなかなか伝えにくい色のニュアンスを伝える術に。手ぬぐいと共にご覧いただけますので、ぜひお手に取って開いてみてくださいね。

 

 

 

 

あひろ屋の手ぬぐい・其の壱

昨日は展初日、はじまりから終わりまで多くの方にお運びいただきありがとうございます。ずらりずらり沢山並んだ「あひろ屋柄」、これがいいかな、やっぱりあれかな、うーん、選べない!と楽しそうに悩むお姿、うれしくありがたく思います。

 

店としてのお付き合いは3年程ですが、実は実は、あひろ屋さんとの出会いは今から17年程前のことでした。当時まだ駆け出しの会社員バイヤーだった私、仕事でも、個人でもあれこれいいものに触れたい!とあちこち探していたのでした。そこで見つけたのがあひろ屋さんの第一号手ぬぐい「鉄瓶」。全て異なる鉄瓶16種が並ぶ一枚、新鮮な衝撃を受けたことを今でも覚えています。

 

今展で見せていただいたあひろ屋・野口由(ノグチユキ)さんの当時の鉄瓶のスケッチ。当時鉄瓶がほしいなぁと様々な鉄瓶のカタログを見てご本人曰く「いたずら描き」・・・「これ、手ぬぐいにしたらきっと素敵だ。」と思った途端、「手ぬぐい屋になろう!」と思い立ちすぐさま決心、以前友禅のお仕事をされていた彼女、すぐに伝手を辿り版下を作り、染めてもらったそう。

 

 

鉄瓶は向かって右を向けるのが正式、当時のスケッチは左向き(岩手出身の私もずっと左に向けていましたが、大人になってから右を向けるということを知りました)。版下は当時も今も原寸大の紙に手描き(!)、デジタルでコピペとは異なる柔らかなゆらぎはここからくるものなのでしょう。型屋さんはこれを元に和紙に柿渋を塗った渋紙や洋型紙を彫り、紗張りをして型紙が出来上がります。

 

 

奥にあるのは型に糊を引く時に使うヘラ、手前は色見本。一口に青と言っても様々な表情、どんな色が合うか、出せるか何度も試作を繰り返します。

 

 

左から「斑雪(hadare)」「岩燕(iwatsubame」「枝垂柳(shidareyanagi)」、野口さんが暖簾に仕立ててくださいました!風に揺れてゆらりゆらり、光が透過してとても柔らかで美しいです。他にもいくつか作ってくださったので、ぜひごゆっくり眺めてみてください。畳んでいた時とはまた違った印象、野口さんの画の力を感じでいただけることと思います。

 

 

今日も12時より、皆さまのお越しをお待ちしております!

 

『あひろ屋の手ぬぐい』展が始まります

先週の真夏の暑さが少し和らぎ、過ごしやすい朝。本日、31日(金)12時より『あひろ屋の手ぬぐい』展が始まります。

 

今朝方しつらえた展のカッティングシート、途中ヒヤヒヤしながらもなんとか綺麗に収まりました!今展では、手ぬぐいの展示販売ほか、型紙、糊用ヘラ、版下用の下絵、布を染めた色見本などを一緒にご覧いただけるように準備しております。あひろ屋・野口さんは会期中、5回お店番の予定、手ぬぐいのこと、あひろ屋さんのこと、染めについてなどなど、沢山お話ししてみてくださいね。

 

 

カッティングシート、あれ?一部がない!と焦って探して、ようやく『あひろ” 屋 “』さんになりました!

 

 

『あひろ屋の手ぬぐい』展準備のため30日(木)はお休みいたします

来週31日(金)から始まる『あひろ屋の手ぬぐい』展の設営準備のため、前日30日(木)はお休みいたしますことをお知らせいたします。ご来店を予定されていらした方々にはご迷惑おかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

 


昨今の運動会は短縮で午前中終了、お弁当は教室で子どもたちだけで・・・という学校も増えているとのことですが、娘の通う小学校では昭和の時代と変わらず、お昼には親子、友人一緒にお弁当を広げる光景が広がります。三段重にフルーツ、冷え冷えのお茶、大きなかごにあひろ屋さんの手ぬぐいが定番の我が家。ふわり目隠し布に使っていますが、汗を拭いたり、日除けにしたり、濡らして手拭きにしたり、一枚持っていくだけで色んな使い方ができる懐の深い一枚。

 

ちなみに写真は「水無月」。明日はどの図案にしようかな。